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🆘WordPress.orgとWP Engineの動向から考える制作&開発

WordPress.orgが、WP Engineの締め出しを着々と進めてる……。
商用ライセンスの問題については、お気持ち問題の模様(´・ω・`)

全員が全員Matt Mullenwegのやり方すべてに同意しているわけではないこと、WPGraphQLの開発者Jason Bahlの声明を見るかぎりMatt Mullenwegは意見の相違があってもJason Bahlを歓迎したのを見ると、OSSのコミュニティとしての機能はしているようでホッとした(´・ω・`)

ちなみに今WordPress.orgブログ(日本語でない)を見ると、WP Engine批判とWordPress.org批判とが入り混じったカオス構造になっている。
争いを好むわけではないけれど、技術による紛争を目の当たりにすること、実際にどのようなことが起きるのかを肌間で知ることは貴重な経験だと思う。

WP Engineのシステムは使ってなさそうと思ったら、そんなことはなかった。

  • Advanced Custom Fields(ACF)
    →仕事で使うことが多い。自分のサイトでも使っているし、個人開発でも使っていた(個人開発の件は、ここまで来ると最早代用を考えた方が良さそう)
  • Local
    →使ってはいないけれど名前や用途は知っている。

Advanced Custom Fields(ACF)の代用

2024/10/12(1)

特殊なフィールドを使っていたり、ACFのAPIを使っていたり、functions.phpでACF専用のフックをかけていないかぎり、他のプラグインでも代用できる。
オススメは「Smart Custom Fields(SCF)」。

ACFで使っていたフィールド名や設定を押さえて、SCFで再設定すれば、特に問題なく使用できる。

wp-cliを使ったSCFの導入は、コアファイルが入っているディレクトリで、以下のようにインストール・日本語化・プラグイン有効化・児童更新有効化する。
※インストールするプラグインのバージョンはインストールした当時のバージョン5.0.0。
※最新バージョンをインストールしたいなら、WordPress.orgサイトのプラグインページのDownloadボタンから、リンクアドレスを取得する。

wp plugin install https://downloads.wordpress.org/plugin/smart-custom-fields.5.0.0.zip
wp language plugin install smart-custom-fields ja
wp plugin activate smart-custom-fields
wp plugin auto-updates enable smart-custom-fields

このサイトでも実際にACFからSCFに入れ替えてみた。無事に運用できそうで一安心。

最後に、ACFをアンインストールする。

wp plugin uninstall advanced-custom-fields

2024/10/12(2)

WordPress.org側の方針に合わせるなら…

以下の内容は飛ばして、見出し「2024/10/13」に書かれた案内に従ってください。

ACF無料版が更新できなくなっていたことを今更知った…。
有料のACFを使っていたユーザーには影響なし。

WP Engine側のACFを引き続き使いたいなら、以下の記事の案内に従って更新すること。

WP Engineの案内に従いACFを更新していたユーザーは、引き続き、フォークされていないWP Engine側のACFを使うことになる。

2024/10/13

WP Engine側の方針に合わせるなら…

見出し「2024/10/12(2)」に書かれた案内に従ってください。

Advanced Custom Fields(ACF)がSecure Custom Fieldsにフォークされていた。

WP Engine側のACFではなく、フォークされたSecure Custom Fieldsを使う場合は、管理画面からACFプラグインの更新をかけると使用できる。

ACFの更新が止まったあと、WP Engineの案内に従わずACFを更新していなかったユーザーは、フォークされたWordPress.org側のSecure Custom Fieldsを使用することになる。

余談「Secure Custom Fieldsのフォークと、諸々の対応について思うこと」

フォークして現在使用しているプラグインリポジトリをダイレクトに利用しているので、OSSとしては問題がある。けれども私としては今回の騒動を追えていない人への救済措置を取っているので、ユーザー視点で見ると悪い状況下では緊急対応として好印象だった。
騒動をしっかり追えていないのだけれど、6.3.6.1のセキュリティアップデートの通知が入らなかった?らしい。

私も含め、今回の騒動そのものを知らなかった人も多いので、正解ではない(しそもそもの正解のやり方がわからないほど混乱状態の中だった)けど開発を止めずに機能させてくれたことに感謝している。

コミュニティも巻き込まれた側で混乱する最中でも、私はできるかぎりWordPress.org側もWP Engine側もマイナスイメージの一途を辿るのを植え付けるのではなく、たとえ対応として不正解なことがあろうと、お互い悪い状況下で崩壊を避けるために対応した事柄を評価したい。
WEB制作に携わる者としては、今後のWordPressの使い方・提案の仕方は考えていきたいものだが、いまWordPressに興味を持っている人たち(特に個人の人たち)を排除したり、マイナスイメージを吹き込む姿勢は取りたくない。

余談「WPGraphQLとWPGraphQL for Advanced Custom Fields」

ヘッドレスCMSを作っていた人向けの案内。

WordPress.orgとWP Engineの紛争の巻き添えになっていましたが、WPGraphQLは引き続き、WordPress.org側の正規プラグインとして使える。

開発者の声明を確認したところ、WPGraphQL for Advanced Custom Fieldsも今後問題なく使っていけると思う。