Apacheを導入したあと、Apacheを稼働させるときに必要な設定があるので、インストール後にはすぐ初期設定を行なう。
Apacheのインストール
Apacheのパッケージ名は「httpd」。dnfからhttpdをインストールする。
dnf install httpd
今のままだとNginxで使用するポート番号(80ポート)とバッティングしている。
Nginxをリバースプロキシに使用するなら、Apache側のポート番号を変更する。
Apacheで使用するポート番号を変更する
サンプルでは8080ポートを使用する。
Apacheで使用するポートを変更するため「/etc/httpd/conf/httpd.conf」を編集する。
Listenの変更
「/etc/httpd/conf/httpd.conf」の中から、以下の記述を確認する。
Listen 80
上記の記述はコメントアウトする。
あとで管理に困らないよう、すぐ下にはポート番号を変更したListenを追加する。
# Listen 80
Listen 8080
ServerNameの変更
「/etc/httpd/conf/httpd.conf」の中から、以下の記述を確認する。
#ServerName www.example.com:80
上記記述がコメントアウトされたままなら、そのままにしておく。もしコメントアウトされていなければ行の頭に「#」を付けてコメントアウトする。
あとで管理に困らないよう、すぐ下にはサーバーIPアドレスとポート番号を変更したServerNameを追加する。
ServerName <サーバーIPアドレス>:8080
Apacheの起動と設定反映
ポート番号の変更が終わってからApacheの起動設定に取り掛かる。
ただしApacheの設定ファイルを編集したので、起動設定の前に構文チェックを行なう。
httpd -t
エラーがないことを確認したあと、Apacheを起動する。
systemctl start httpd
続けて、Apacheの自動起動設定を行なう。
systemctl enable httpd
その他の設定
「/etc/httpd/conf/httpd.conf」の設定を見直す。
htaccessを有効にする
htaccess、WordPressを使用する人は有効にしたほうがいいかも?
デフォルトだと以下のようにhtaccessの使用は無効になっている。
<Directory />
AllowOverride none
Require all denied
</Directory>
AllowOverrideディレクティブをnoneからallに指定すると、全てのディレクティブに対してhtaccessからの変更が可能になるが、セキュリティ的には緩すぎるので、htaccessを使うならなるべく特定のディレクティブだけ許可する。
<Directory />
AllowOverride AuthConfig FileInfo Indexes
Require all denied
</Directory>
AuthConfigはBasic認証やダイジェスト認証などの認証機能。ちなみに現時点ではSSL×Basic認証が最も安全。
FileInfoはRewriteEngineを使ったリダイレクトやエラーページの指定などが可能。
他の指定を調べるときの参考ページ。数が多い…。
いちばんめのサーバー構築の流れ
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1-1 初期設定
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1-2 新規ユーザー(一般ユーザー)の作成と設定
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1-3 Nginx導入とhttpの準備
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1-4 Nginxの初期設定
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1-5 php導入
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1-6 Apache導入と初期設定
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1-7 リバースプロキシを準備する前の事前知識
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1-8 サーバーIPアドレスとドメイン(ワイルドカード指定)の設定
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1-9 ドメイン個別設定とリバースプロキシ構築
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1-10 Let’s Encrypt(Certbot)を使ったSSL/TLS証明書の発行と自動更新設定
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1-11 MySQL導入
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1-12 MySQLのパフォーマンスチューニング
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1-13 MySQLへのログインと初期設定
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1-14 MySQLからDB・ユーザーの準備/ユーザーの権限設定
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1-15 Zabbix導入
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1-16 (寄り道)Zabbixのアップグレード